出産祝い連名の完全ガイド｜書き方や金額相場を徹底解説

出産祝いを贈るとき、仲の良い友人や職場の同僚など、複数人でまとめて贈ることがあります。出産祝いという幸せな節目だからこそ、「おめでとう」や「出産お疲れ様」の気持ちは、しっかりと形にして伝えたいですよね。

しかし、連名で出産祝いをする際の金額相場や品物選び・一般的なマナーまで、皆さんで歩幅を合わせながら考えなければならないことが多く、どうしたらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、そんな方の不安を解消し、自信を持って出産祝いを連名で出すための完全ガイドとして、書き方や金額相場などを徹底解説しています。また、連名で出産祝いをする際にふさわしい品物なども紹介。

一方で、気をつけるべき細かなマナーも多くあります。本記事で、出産祝いを連名で贈る場合のマナーや贈る際の注意点、多くの方が抱える疑問・質問にも回答。選んで喜ばれるような出産祝い選びをここからはじめましょう。

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出産祝いを連名で贈る際のマナー

出産祝いは、金額だけではなく連名で贈る際のマナーも大切です。お相手に「出産おめでとう」のお祝いの気持ちをきちんと伝え、今後の良好な関係を築くためにも、基本的なマナーはしっかりと押さえておきたいものです。

出産後のデリケートな時期のお祝いマナーはしっかり守りましょう。ここでは、特に注意すべきマナーを3つのポイントに分けて解説します。

• 関係性別の金額相場
• 贈る時期は「産後2〜3週間後」が理想
• 渡し方は「郵送・宅配」がおすすめ

これらのマナーを守ることで、あなたの「おめでとう」の気持ちがより深くお相手に伝わるでしょう。

関係性別の金額相場

出産祝いは関係性によっても金額の相場は変わります。高額すぎる出産祝いは、相手に気を遣わせてしまい、逆に安すぎると失礼にあたる可能性もあるので、金額に迷った際は以下の相場に合わせた金額にすると安心です。

贈る相手	人数	1人あたりの金額相場
贈る相手	人数	1人あたりの金額相場
友人	3～5人	3,000～5,000円程度
職場（同僚・部下）	5～10人	1,000～3,000円程度
職場（上司）	5人～	3,000～5,000円程度
親戚・兄弟・姉妹	2～3人	5,000～10,000円程度

友人へ連名で出産祝いを贈る場合は、1人あたり3,000〜5,000円が相場です。相手に負担をかけないよう合計1万円程度にすることをおすすめします。

職場の同僚・部下への出産祝いの場合、1人あたりの負担額は1,000〜2,000円程度が相場です。上司の場合は、合計金額が10,000円を超えるくらいで、高価になりすぎないように調整するのがポイント。

親戚や親族の場合、1人あたり5,000〜10,000円程度で相手との関係性の近さや、贈る側の年齢・収入によって合計金額は変動します。

ただし、どの場合でも全体の金額が、四（死）や九（苦）を連想させる縁起の悪い数にならないように注意しましょう。内祝いのことを考えて高価すぎるものにならないようにすることも検討することが大切です。

贈る時期は「産後2〜3週間後」が理想

出産祝いを贈る時期は産後2〜3週間後が理想的です。一般的に出産祝いは、生後7日後からお宮参りをする生後1カ月あたりまでとされていますが、お宮参りの頃に出産内祝いを準備するので、出産から2〜3週間後にお祝いを贈るのがベストタイミングといえるでしょう。

また、お祝いの時期を逃してしまった場合や、赤ちゃんの誕生報告を年賀状などで受けることも少なくありません。その場合、ひとことお詫びの言葉を添えて贈れば問題はありません。生まれてから1ヶ月以上経ってしまっていても問題なく、報告を受けてから出産祝いを贈るようにしましょう。

1年以上経ってしまって贈るタイミングが分からない場合は、1歳のお誕生日をお祝いすることがおすすめ。1歳のお誕生日にふさわしい品物を贈ると喜ばれます。

渡し方は「郵送・宅配」がおすすめ

出産祝いを連名で渡す際、「郵送・宅配」がおすすめです。出産直後は体調や環境の変化も多いため、お相手に気を遣わせてしまう可能性や、出産後は病院で入院していることが想定されます。また体調がすぐれないこともあるでしょう。

そのため、できるだけ相手の負担にならないようにメッセージを添えて、ギフトを配送するのがおすすめです。配送を利用する際は、日付や日時の指定がないかを確認してから送りましょう。

また、ママの中には「里帰り出産で会えない」「産後でボロボロの姿を見られたくない」など、さまざまな理由をお持ちの方もいらっしゃいます。「出産祝いは直接手渡しする方が礼儀正しいのでは？」と思いますが、現在は郵送・宅配の方が助かる方が多いようです。

人数別｜出産祝いのご祝儀袋の正しい書き方

ここでは、出産祝いの人数別での出産祝いのご祝儀袋の正しい書き方を紹介しましょう。出産祝いを連名で贈る場合、関係性や贈る人数によってご祝儀袋の書き方も異なります。

出産祝いの相場も大変重要ですが、のしの書き方なども大切です。お相手にどの方からの出産祝いなのかをきちんと伝え、ご迷惑をかけないためにも、ご祝儀袋の書き方の基本的なマナーはしっかりと押さえておきたいものです。

以下では、特に注意すべきポイントを3つのポイントに分けて解説します。

• 水引は「紅白蝶結び」、表書きは「御出産御祝」
• 【2名・3名】夫婦や友人の場合の書き方
• 【4名以上】代表者名と「外一同」と記載する

これらを知っておくことで、あなたの感謝の気持ちがより深く相手に伝わるでしょう。

水引は「紅白蝶結び」、表書きは「御出産御祝」

まずはご祝儀袋を用意します。水引は「紅白蝶結び」、表書きは「御出産御祝」が一般的です。ご祝儀袋には水引と呼ばれる飾り紐がついていますが、この水引は結び方によって様々な意味があります。出産祝いに適しているのは水引が「紅白・蝶結び（花結び）」のご祝儀袋です。

蝶結びは簡単にほどけて、何度でも結び直しができることから「何度でも起きて欲しいお祝い事」を意味します。そのことから、何度あっても嬉しい出産祝いに最適です。結び切りは結婚祝いや香典など、一度きりの慶事・弔事に使われる水引なので使わないようにしましょう。

また、出産祝いの表書きは「御祝」または「御出産御祝」とするのが一般的です。「御出産祝」でも良いと思いがちですが、これだと4文字になります。出産祝いに限らず、お祝い事では4という数字は「死」という意味を連想させるため避けるようにしましょう。

【2名・3名】夫婦や友人の場合の書き方

出産祝いの場合、ご夫婦や友人の2名・3名の連名になる際の名入れをする際の書き方を解説します。カップルでも関係性によって書き方が変わるのではないかと心配される方もいるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

カップルや夫婦など2名連名で出産祝いを贈る場合、一般的には右に男性の名前、左に女性の名前を記入します。同姓の夫婦の場合、夫のフルネームを中央に揃えて書き、その左側に妻の下の名前だけを記入するのが一般的。夫婦別姓または結婚前のカップルの場合は2名の氏名を並べて記入しましょう。

3名の連名の場合、名入れ部分に全員のフルネームを書きます。この時注意したいのが、名前の並べ方には意味があるという点です。一番目上を右側から順番に並べて書きます。同期や親しい友人同士で上下関係がない場合は、氏名の五十音順で並べるとよいでしょう。

【4名以上】代表者名と「外一同」と記載する

4名以上の連名で出産祝いを贈る場合、代表者名をフルネームで中央に書き、左側に小さく「他一同（外一同）」と記載します。名前に対して、外一同は気持ち小さめに書くようにします。5名以上の場合も同じです。

全員の名前や住所は、別紙（白紙や便せんなど）に記載し、中袋に同封しましょう。出産祝いをいただいた方は、内祝いをすることがほとんどです。その際に渡せないことになってはいけないので、何人でいくらずつ入れているのかを別紙に記載する必要があります。

親戚や友達など親しい場合、「そんなこと書かなくても大丈夫でしょ」と思い、書かなかったり記入漏れがあるのはマナー違反です。出産直後の忙しい時期にいただくお祝いは嬉しいですが、内祝いに追われる方の気持ち察して丁寧な渡し方を心がけましょう。

4名以上の場合に必須の「別紙」の書き方

出産祝いを4名以上の連名で贈る場合の「別紙」の書き方を紹介します。半紙か和紙を横長の状態にして、濃い色の墨筆または筆ペンで記入するのが基本です。

上の中央部分に「御祝」と書き、その下に全員分の住所と氏名を書いていきます。金額も記入する方が丁寧です。お祝いをもらった側は、この別紙を見てお返しとなる内祝いを用意するので、住所も省略せずにきちんと書くようにするとよいでしょう。

名前を並べる順番は、一番目上の人から順に右から左へと並べていきます。友人同士で贈る場合などで上下関係がない時は、五十音順または年齢順で並べていくとよいでしょう。

【職場】「〇〇部 一同」と「〇〇課　有志」の使い分け

職場からの出産祝いの場合、代表者の名前を書かずに「○○課　一同」や「○○課　有志」となり、課の全員がお祝いに参加した場合は「一同」、課の中で数人が参加した場合は「有志」という意味合いになります。この場合も、別紙に全員の名前を記載するのが基本です。

4名以上の連名で名前が書ききれない場合は、代表者名と「外一同」とするか、所属部署名を中央に書き、「一同」や「有志」を続けます。4名以上の場合、右から目上の方の名前を書いていくのが一般的です。人数が多い場合は、代表名を真ん中に書き、左横に少し小さめに「外一同」と記載して別紙に全員の名前を記載しましょう。

会社名入りの場合、まず、贈り主の代表者1名の名前をフルネームで中央に書きます。そして、その左側に「外一同」と書きましょう。この「外一同」と、代表者名の右側に書く会社名は代表者名よりやや小さめに書きます。

出産祝いを連名で贈る際の「中袋」の書き方

連名での表書きが分かったら出産祝いを連名で贈る際の「中袋」の書き方を解説していきましょう。中袋には、包んだ金額や贈り主の情報を正しく記入します。

中袋の表面には包んだ金額を記入しますが、大字（だいじ）と呼ばれる旧字体の漢数字を使います。相手やシーンに合わせて使い分けると、より丁寧な印象になるので覚えておきましょう。

【主な大字の書き方】

• 5,000円 → 金 伍阡圓
• 10,000円 → 金 壱萬圓
• 30,000円 → 金 参萬圓

裏面には、左下に郵便番号、住所、氏名を縦書きで記入します。これは相手が内祝いを送る際に必要な情報なので、省略せずに正確に書きましょう。また、2〜3名の場合は、右から目上の人順（または五十音順）に全員のフルネームを書きます。

夫婦の場合、中袋の裏面は、代表者（一般的には夫）の住所氏名のみを書きます。中袋の裏面は、代表者のみでも夫婦連名でも、どちらでも構いません。

友人・同僚などグループの場合は、中袋の裏面に代表者の住所と氏名のみを記入します。外袋に「代表者名＋外一同」と書き、全員の氏名（必要なら住所）を別紙に記入して同封するのが丁寧です。4名以上は必ず「外一同」＋別紙にまとめるようにしましょう。

出産祝いで本当に喜ばれるギフト

連名の出産祝いで本当に喜ばれるギフトを紹介していきます。出産祝いでは、長く使えるものや、消耗品、記念に残るものなどが喜ばれやすいギフトです。たくさんの品物の中から、何を選べば喜んでもらえるのか考える時間も楽しいですよね。

ここでは、そんな出産祝いでママ・パパが貰って本当に嬉しいと喜んでもらえるアイテムを厳選しました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

sampo-さんぽ-オーガニックバスポンチョ

キュートな耳付きデザインが魅力のバスポンチョは、実用性と安全性を兼ね備えた出産祝いの定番です。

デリケートな赤ちゃんの肌にも安心なオーガニックコットン100%を使用。お風呂上がりの赤ちゃんをサッと包み込み、湯冷めから守ってくれるので、ママも大助かりです。

新生児期はおくるみとして、成長したらバスポンチョやプールタオルとして、年齢を問わず長く使える点も、連名で贈るギフトとして喜ばれるポイント。毎日のお風呂時間がもっと楽しくなる、気の利いた贈り物です。

sampo-さんぽ-オーガニックバスポンチョ

おむつケーキ（リバティアイテム）

「実用的なおむつケーキは嬉しいけれど、見た目にもこだわりたい」という声に応える、リバティプリントを贅沢に使った特別なギフトです。

おむつ（パンパースSサイズ10枚）はもちろん、肌触りの良いオーガニックタオル、スタイ、ラトル、腹巻など、すぐに役立つ人気アイテムをセットにしました。消耗品（おむつ）と記念に残る上質なアイテム（リバティ）を同時に贈れるのが最大の魅力。

お部屋に飾った後も、中身はすべて実用的に使っていただけるため、おしゃれなママや目が肥えている2人目のママにも自信を持って贈れます。 

おむつケーキ（リバティアイテム）

ピープル 360°知育ベビードーム

360°に散りばめられた仕掛けを使った20種類以上の知育遊びができるベビードーム。頭や体を使っていろんな遊びができるので、寝返りを始めた赤ちゃんも飽きることなく遊んでくれるでしょう。

ホロをたためばボールプールやごっこ遊びのスペースに変身するので、5歳頃まで長く遊べます。遊び終わったら、くるっとたたんで付属のお片付けバッグにコンパクト収納できるので、ママにも嬉しいポイントです。

赤ちゃんの知能の発達や学習の助けになるおもちゃは、出産祝いにおすすめです。

ピープル 360°知育ベビードーム

出産祝いに添えるメッセージ文例集

出産祝いでは、贈り物だけではなく心のこもったメッセージも添えるとより感情が伝わりやすいです。ここでは、出産祝いに添えるメッセージ文例集を解説とともに紹介していきましょう。

出産祝いに添えるメッセージの構成をまとめて、お相手に合わせた文例を紹介していきます。贈る相手によってフォーマルな文章や、カジュアルな文章に変えたりとオリジナリティのある文章にしてもよいでしょう。

出産祝いのメッセージは以下の要素を含めると、感謝の気持ちがより伝わります。

• 母子の健康を気遣う言葉
• お祝いの言葉
• 赤ちゃんの成長を願う言葉
• ママ・パパへのねぎらいの気持ち
• 結びの挨拶

出産祝いのメッセージを書くときのポイントと文例集を紹介

出産祝いを連名で贈る方からのよくある質問

ここまで出産祝いを連名で贈る場合の解説をしてきましたが、出産祝いを連名で贈る方からのよくある質問と回答をいくつか紹介しましょう。

普通に贈る場合と連名で贈る場合でも少し違いがあるので、「こんな時はどうすればいいの？」と迷うことも少なくありません。そんな、いまさら聞けないような質問などにも回答していきます。

• 別紙に参加者全員の金額も書いた方がいい？
• 夫婦連名で贈る場合、金額相場は2倍？
• プレゼントと現金、両方贈るのはマナー違反になる？

これらの情報が、出産祝いを連名で贈る際の参考になれば幸いです。

夫婦連名で贈る場合、金額相場は2倍？

出産祝いを夫婦連名で贈る場合、金額は必ず2倍にする必要はありません。1人あたりで相場を計算し、それを合算した金額が基本です。

夫婦連名での出産祝いの相場は、1人あたり（友人なら5,000〜10,000円など）で、2人分で考えて1〜3万円程度になります。相手との関係性や地域性なども考慮し、相手に気を遣わせない金額が適切でしょう。 

金額には差が出ますが、親戚に贈る、友達に贈る場合などは周りと足並みを揃えて高額になりすぎず、低額になりすぎないようにしておきましょう。どちらにしても、出産内祝いを考えるお相手にとって気を遣わせる金額は負担になるので気を付けたいですね。

別紙に参加者全員の金額も書いた方がいい？

出産祝いを連名で贈る際、参加者全員の金額を記載した方がよいです。職場の場合「〇〇課　一同」、または「代表者名　外一同」と書き、金額も記載するのが一般的なマナーになります。

なぜかというと、出産祝いをいただいた側は内祝いをするからです。金額は連名でいただいた方々に贈り物をする際に大切なことなので、連名でも記載が必要です。しかし、金額が明確になることで、相手がお返し（内祝い）の金額を悩んだり、気を遣われるのが嫌な場合は、記載しない場合もあります。

また、日本の贈答の慣習では、基本的に金額は表に出さないことが多いため、慣例に従う場合は記載しません。会社や地域の慣習を重んじる場合も記載しないケースがあるので、周りの意見を聞きながら注意をして金額の記入をすることも大切ですね。

プレゼントと現金、両方贈るのはマナー違反になる？

出産祝いで現金と品物の組み合わせは、相手への気遣いが伝わりやすく、非常に喜ばれる贈り方です。また、マナー違反にもあたりません。ただし、目上の人（職場の上司や先輩、年上の方）に出産祝いを贈る場合は、現金を贈ると失礼な場合もあり、プレゼントのみ贈るのがおすすめです。

他にも金額のバランスを考える必要があります。現金だけだと偶数が気になる場合、ギフトをプラスすることで自然に調整できるので金額の調整がしやすく、高価すぎない品物（5,000円程度）のギフトとセットにするとよいでしょう。

組み合わせるのにおすすめの品物として、現金も渡すのであれば、ママへの労いの品物や兄弟姉妹がいる場合、上のお子さんも遊べる玩具なども喜ばれやすいです。何を贈るか迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

出産祝いを連名で贈ることは、金額の相場、品物、渡し方など悩むポイントは多くなりますが、最も大切なのは、「おめでとう」という感謝の気持ちです。ご紹介した選び方やマナーは、その大切な気持ちを相手にきちんと伝えるための一翼を担うことに過ぎません。

また、メッセージでは前向きな言葉を選び、心のこもった一言を添えることで、より温かな印象を伝えることができます。細やかな気配りと丁寧な準備が、贈る側と受け取る側の双方にとって心地よいお祝いにつながるでしょう。

この記事で得たヒントが、出産祝いを連名で出す際のギフト選びを少しでも後押しできたなら幸いです。新しいご家族の誕生を心よりお祝いして、皆様との素敵なご縁が、これからもずっと続いていくことを願っています。

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