香典返しののし・挨拶状・お礼状の書き方【例文付き完全版】
香典返し/
2026.06.23
香典返しはでは、のし・挨拶状・お礼状の書き方が大切です。正しい香典返しののしのマナー、挨拶状・お礼状のマナーは、今までお世話になった方や故人の気持ちを表すために多雪です。そのため、香典返しののしではお礼の気持ちをしっかりと形にして伝えたいですよね。
しかし、品物選びから贈る際のマナーまで、考えなければならないことが多くて戸惑ってしまう方も少なくないはずです。特に初めての香典返しなら、のしや宗派・地域柄の慣習などの悩みは一層深まることでしょう。
香典返しののしのマナーについてわかること
◻︎香典返しで使うのしについて
◻︎のし紙と掛け紙の違い
◻︎水引の種類と選び方
◻︎宗派・地方によって違う表書きの書き方
◻︎内のしと外のしの違い
◻︎挨拶状・お礼状の書き方
この記事では、香典返しののしや挨拶状・お礼状について幅広く徹底解説します。大切な方へのお礼や感謝の気持ちが伝わる、素敵な香典返しについてのマナーをここから知っていきしょう。

白川さやか
ギフトコンシェルジュ/Atelier GIFT 編集部
『「今」を贈る、心からのギフト。』を合言葉に、Atelier GIFTで年間2,000件以上のギフト選定をサポート。自分自身も年間30件以上のギフトを贈るほど、贈りもの好き。喜ぶ顔を見るのが何よりの原動力です。実体験に基づいたリアルな視点で、贈る人の気持ちに寄り添いながら、受け取る人の心にも残るギフトをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。
INDEX
香典返しに「のし」は使わない?掛け紙との違いを解説

「のし(熨斗)」は本来慶事に用いられるもので、香典返しでは「御礼」を使うのしは使用しません。弔事では熨斗飾りのない「掛け紙」を使うことが正しい香典返しでの使い方になります。
掛け紙の用意の仕方
香典返しの掛け紙を用意する際、お返しする品物の金額が高額になっても、基本的な選び方やマナーが変わることはありません。
しかし、3本の水引を「簡略化(略式)」として使用することもあります。当日返しや、顔をみてお礼を直接伝えることができる場合などは、水引を3本の掛け紙を使用してもかまいません。
香典返しなどの弔事に使う「掛け紙」
実際に贈答品に掛ける紙は全て「掛け紙(かけがみ)」です。掛け紙とは、贈答品に気持ちを添えるために使う紙のことで、主に水引と表書きが印刷されたものを指します。
のし紙との違いは、慶事(お祝い事)で用いられるものに「熨斗」と「水引」が印刷されているため、区別してそう呼ばれています。
慶事で使うのし紙と、弔事である香典返しにおける掛け紙の大きな特徴は、「のし(熨斗)飾り」がついていないこと。贈り物に感謝や礼節の意を示すため、のしがない掛け紙を使うのが一般的です。弔事では「哀悼の意を表す品」として、落ち着いた水引のみの掛け紙を用いることが適切とされます。
香典返しで使用する掛け紙のデザイン
香典返しでは、掛け紙の選び方も大切です。人気の掛け紙のデザインやよく選ばれる水引の色(黒白・黄白・双銀)などを選びましょう。贈る側の気遣いやマナーが問われる場面でもあるため、誤解を与えないような配慮が必要です。
香典返しでの正しい掛け紙のマナーとして、掛け紙(熨斗が印刷されていないもの)を「結び切り」または「あわじ結び」の黒白、あるいは黄白のものを使用します。また、のしに名前を入れないとマナー違反になるので、苗字、もしくはフルネームで名前を記入するようにしましょう。
水引の種類と選び方【宗派・地域別】

香典返しの水引の種類と選び方は宗派や地域別で違いがあります。水引は、引っ張ってもほどけず、結び直すことができないむずび切りやあわじ結びを使い、弔事の水引の本数は慶事と同じく5本が基本です。
また、お返しの品物が「ハンカチ、お茶、洗剤」などの小額、またはコンパクトで簡素な品物である場合は水引の本数は3本にすることや、簡素な印刷の水引が使われることもあります。
ここでは、そんな水引の種類の違いと選び方を表を用いて解説していきましょう。
- 仏式の場合(黒白・双銀の水引)
- 関西・浄土真宗の場合(黄白水引)
- 神式・キリスト教式の場合
| 宗派・地域 | 水引の色・種類 |
| 仏式 | 黒白・双銀が一般的(地域によって黄白もある)結び切り |
| 浄土真宗・関西地方 | 黄白が一般的(黒白でも問題ない)結び切り |
| 神式・キリスト教式 | 黒白・黄白・(または双銀)が一般的結び切り仏式で使われる蓮(はす)の花の模様は使用しない |
仏式の場合(黒白・双銀の水引)

仏教の香典返しでは、「黒白」あるいは「相銀」の結び切りの水引が基本とされます。関西地方では黄白も一般的に使用することもあります。特に仏式に特徴的なのが、蓮の花が描かれている掛け紙です。蓮は仏教において極楽浄土や浄化の象徴とされており、故人の冥福を祈る意味が込められています。
香典返しの掛け紙の表書きでは、「志」が最も多く使われ、水引の下にはフルネームを必ず書く必要はなく、「〇〇家」や喪主の名前で「苗字のみ」の記載でもマナー違反にはなりません。
この形式は特に四十九日の法要を終えた「忌明け」のタイミングで贈る香典返しによく使われます。仏式であれば、蓮の絵が入った掛け紙を選ぶことで、宗教的にも意味合いのある丁寧な対応となります。
香典返しでは掛け紙を使用するのが基本的なマナーです。しかし、掛け紙を省略できるケースもあります。当日返しや即返しなど手渡しで直接、お礼の言葉を伝えながら渡す場合や、親族間や親しい友人など、お互いに堅苦しい形式を省く約束・合意がある場合などが挙げられます。
関西・浄土真宗の場合(黄白水引)

浄土真宗や関西では、黒白・黄白結び切りの水引を使う地域が多いです。関西地方で黄白の水引を使うことが多い由来は京都。かつて、皇室や公家で慶事に使われていた白紅の水引は、紅で染めても濃縁に見え、黒白と見間違いやすかったことから京都に近い関西では、黒白を避け、次に尊いとされる黄と白の水引が使われるようになりました。
しかし、全く黒白を使用しないわけではありません。同じ浄土真宗でも黒白を使うところもあります。その地域の慣習に従って水引の色を選ぶようにしましょう。
また、浄土真宗では「亡くなられた方はすぐに仏になる(阿弥陀如来によって救われる)」という教えのため、冥土をさまようという概念がありません。そのため、本来は「忌明け」の考え方はありませんが、慣習として法要の区切りの香典返しとして、「満中陰志」や「志」を用います。
神式・キリスト教式の場合

神式・キリスト教の香典返しには、絵柄のない黒白や、場合によっては黄白の水引が印刷された掛け紙を選びます。水引の本数は弔事の基本である5本が一般的です。また、キリスト教では「香典返し」という言葉自体はありません。
神道やキリスト教では、仏式で使われる蓮の花のモチーフは使用しません。これは、蓮が仏教固有の宗教的象徴であり、他の宗教では適さないためです。
また、神式では「香典返し」という言葉を本来使わず、三十日祭や五十日祭(忌明け)の後に「御玉串料」などへの返礼として贈ります。
神式・キリスト教における香典返しを受け取った場合、基本的にお礼の品や手紙を送る必要はありません。ただし、品物が届いたことへの受取の報告はマナーとして行うと丁寧です。
表書きの書き方一覧(志・偲草・満中陰志など)

掛け紙は仏式・神式など、宗派や地域性によって表書きの書き方も異なります。書き方・読み方として、最も一般的なのは「志(こころざし)」です。また、香典返しの掛け紙の表書きでは薄墨ではなく、通常の墨(濃墨)を使うようにしましょう。
関西では「満中陰志(まんちゅういんし」、中国・九州地方の一部では「茶の子(ちゃのこ)」、無宗教やキリスト教式では「偲び草(しのびぐさ)」がよく使われます。他にも、忌明志(きめいし)、御玉串料(おたまぐしりょう)、記念品(きねんひん)などもあります。
ここでは、以下の表で宗派別に香典返しの表書きの書き方について、さらに詳しく紹介していきましょう。
| 宗教・宗派 | 表書きの例 | 特徴 |
| 仏式(全般) | 志 | 最も一般的で、どの宗派でも使用できます |
| 浄土真宗 | 志、忌明志、満中陰志 | 浄土真宗では「霊」の概念がないため、一般的な「御霊前」は使用しません |
| 神式(神道) | 偲び草、志、御玉串料 | 「御霊前」の概念がないため、故人を偲ぶ意味で使われます |
| キリスト教 | 偲び草、志、記念品 | カトリックやプロテスタント共通で使用されます |
| 宗派がない場合 | 志 | 心ばかりのお返しという意味があります |
宗派だけでなく、住んでいる地域によっても定番の表書きが異なります。地域別の表書きの書き方は以下の表で紹介しています。
| 地域 | 表書きの書き方 |
| 関東・東北など | 志 |
| 関西・西日本・北陸 | 満中陰志(四十九日の喪が明けたことを意味する) |
| 中国・四国・九州の一部 | 茶の子(粗品という意味を表す) |
先述の通り香典返しでは、掛け紙を使用しますが、宗教・地域性などで使用する掛け紙が異なります。種類が多いので困ってしまうかもしれませんが、仏事全般として使用されるのは「黒白結び切り」です。
ただし、神式では「忌中」の概念がない他宗派のような「四十九日までは霊で、成仏を祈る」期間がないため、四十九日を待たず(初七日後から1ヶ月以内など)に香典返しを贈る地域も多いです。
故人の宗派がはっきりしない場合や、地域のしきたりが分からない場合は、どの宗教でも使える「志」とするのが最も無難になります。
内のしと外のし── どちらを選ぶ?

香典返しの掛け紙のかけ方には、品物に直接掛けてから包装する「内のし」と、包装の上から掛ける「外のし」があります。直接渡す際は外のし、郵送では汚れ防止や見栄えのことも考え、内のしを使うと覚えましょう。
また、香典返しの場合、お礼の品物ということもあり控えめな印象を与えることから、内のしが選ばれることが一般的です。
内のしが選ばれる場面
香典返しを配送で届ける場合や、控えめに贈りたいときには内のしが一般的。掛け紙をかけた品物を、さらに包装するため、表書きや名前が外から見えないデメリットも。しかし、控えめに感謝の気持ちを伝えるのに適しています。
また、配送中の破損や汚れを防げる点もあり、今では多くのギフト専門店で「香典返しののしは内のし」と標準的な方法にされています。
外のしが選ばれる場面
香典返しを手渡しで贈る場合には、掛け紙を包装紙の外側にかける外のしが一般的です。表書きや贈り主の名前がひと目で伝わるため、贈る目的を明確に示すことができ、感謝の気持ちを直接伝える場面に適しています。
香典返しの場合、お礼の品物に掛け紙をかけるので、ふさわしくないとする地域もありますが、「わかりやすさ」「感謝の気持ちを伝える」という意味で使うことも多く、地域によっては外掛けが基本とされているところもあるため、事前に風習を確認しておくと安心です。
ただし、状況に合わせた使い分けを考える必要も。地域の風習を優先しないといけない場合もあります。関西など西日本の一部地域では、弔事であっても外のしが主流のエリアもあり、迷った場合は、親族や地域の方々、購入先の百貨店・ギフトショップに確認すると安心です。
香典返しでの挨拶状・お礼状の書き方

香典返しに添える挨拶状やお礼状は、故人を悼んでくださった方々への感謝を伝える大切な手段です。一見、形式的に見える手紙も、そこには遺族の誠意や礼節が込められています。葬儀や法事に参列してくださった方々へ対して、お礼状・挨拶状を正しく丁寧に書くことで、よりよい人間関係を築くきっかけにもなります。
香典返しに挨拶状・お礼状を同封するのが一般的なマナー。ここでは、挨拶状が必要な場面と挨拶状・お礼状の基本的な構成、例文も解説していきます。香典返しで挨拶状を書く際、参考にしてくださいね。
お礼状と挨拶状の違い
お礼状と挨拶状はほとんど同じ内容になります。お礼状の場合、香典や弔電をいただいたこと、または葬儀にご参列いただいたことへの感謝の気持ちを丁寧に伝えるための文書です。
基本的には香典をいただいたすべての方に送ります。この文書には、香典へのお礼に加え、四十九日法要が無事に済んだことのご報告や、供養のしるしとしてお贈りする返礼品についても触れるのが一般的です。比較的簡潔な文章となります。
挨拶状の場合、特に親族や故人と親しい間柄の方々に対して、より個別の感謝を伝える目的です。お礼状とは異なり、挨拶状には故人との関係や個別のエピソードを含めることが多く、文章の長さも比較的長くなるのがお礼状との大きな違いになります。
挨拶状・お礼状の基本的な書き方と例文
挨拶状の基本的な構成要素では、以下の要素を含めるのが一般的です。特に重要なのは、感謝の気持ちと法要が無事に終わったことの報告。この二点は必ず含めるようにしましょう。
- 時候の挨拶は通常の手紙では入れるが、忌明けの挨拶状では省略することがあります。
- 感謝の言葉
- 四十九日法要の報告
- 故人を偲ぶ言葉
- 結びの言葉
- 日付
- 差出人名
忌明けの挨拶状で使う言葉の注意点
忌明けの挨拶状を書く際は使用する言葉に注意が必要です。特に句読点を使用しないことには注意します。これは文章を途切れさせず、物事が順調に進むよう願う気持ちが込められた、日本ならではの慣習です。弔事に相応しくない表現や忌み言葉は避けましょう。
- 重ね言葉「いよいよ」「ますます」など
- 死や別れを連想させる言葉「切れる」「別れる」など
- 不吉な数字「四」「九」など(読み方に注意)
- 句読点を使用しない
挨拶状の例文
謹啓
先般〇〇の儀永眠の際にはご懇篤なるご弔辞ならびに御香料を賜り誠に有り難うございました
おかげをもちまして本日無事に忌明けの法要を相営みましたつきましては供養のしるしに心ばかりの品をお贈りいたしますので何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます
本来なら直接お伺いして御礼申し上げるべきところでございますが書中をもちましてご挨拶に代えさせていただきます
略儀ながら謹んで御礼のご挨拶を申し上げます
敬具
令和〇年〇月
喪主 〇〇 〇〇
以上、挨拶状を書く際の参考にしてみてくださいね。
香典返しへのお礼メッセージへの対応

香典返しを受け取った方からお礼を言われた場合、丁寧な対応ではありますが、返礼は不要になります。お礼に対してお礼を返すことは「不幸が重なる」とされ、縁起が悪くマナー違反になるからです。
しかし、お気持ちを邪険にはできないので、「お心遣いありがとうございます。無事にお手元に届いて安心いたしました。」と、受け取りの報告と労いに対する感謝のみを簡潔に伝えるようにしましょう。
直接・電話などでお礼をいわれた場合も、「ご丁寧にお気遣いいただきありがとうございます。」と簡潔に伝えます。メッセージやラインなども同じような対応でとどめておくのがマナーとして正しいでしょう。
品物を重ねるのはNGですが、どうしても気持ちを伝えたい場合は、日持ちするお菓子やお茶などの「消えもの(消滅品)」を後日さりげなく手土産として渡すくらいであれば問題ありません。あくまでも気持ちが大切なので、お相手の気持ちを尊重することも大事にしましょう。
まとめ ── 香典返しのし手配チェックリスト
香典返しののし選びやマナーは、宗派や地域によって違うことも多く、悩んでしまうかもしれません。しかし、大切なのは香典をしてくださった方への「お礼」と「感謝」の気持ち。
そんな、香典返しのマナーを以下のチェックリストで確認してください。
◻︎香典返しに使用する掛け紙は宗派(地域)に合ったものを使っているか
◻︎表書きの上段の文字は正しいか
◻︎内のし・外のしの使い方は渡し方に合っているか
◻︎お礼状・挨拶状に「忌み言葉」や「重ね言葉」など失礼はなく書けているか
◻︎香典返しのお礼に対してちゃんと対応できたか
香典返しでは品物だけではなく、宗派や地域によってのし紙(掛け紙)のマナーも全く違います。この機会にしっかり覚えておくと丁寧な印象にもなり、素敵な贈り物を贈ることができるでしょう。
お相手に感謝の気持ちを込めた香典返しを贈ることができれば、お相手にも気持ちが届くでしょう。この記事が、あなたの不安や疑問を解消し、感謝の思いの詰まった香典返し選びができることを心より願っております。
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