両家顔合わせの手土産金額は3,000〜5,000円|ダメなものやマナーも
手土産・プチギフト/
2025.06.29

「顔合わせでの手土産にふさわしい品物はどんなものだろう…」「正式なマナーを知りたい」など、両家の顔合わせでの手土産選びでは、これから家族になるご両親への挨拶をしっかりと形にして伝えたいですよね。
しかし、品物選びから手土産を渡すまでのマナーなど、今さら人には聞けないと悩んでしまう方も少なくないはず。特に一生に一回のことなら、さらに悩んでしまうでしょう。
この記事では、そんなあなたの不安を解消し、両家の顔合わせにおすすめの品物をランキング形式にしてまとめました。
さらにさまざまなシーンでの両家の顔合わせでの手土産選びのコツ、知っておくべき贈答マナー、避けるべきNGギフト、今さら聞けない疑問質問まで幅広く徹底解説しています。お互いのご両親へ素敵な顔合わせができるような手土産選びを一緒にはじめましょう。

白川さやか
ギフトコンシェルジュ/Atelier GIFT 編集部
『「今」を贈る、心からのギフト。』を合言葉に、Atelier GIFTで年間2,000件以上のギフト選定をサポート。自分自身も年間30件以上のギフトを贈るほど、贈りもの好き。喜ぶ顔を見るのが何よりの原動力です。実体験に基づいたリアルな視点で、贈る人の気持ちに寄り添いながら、受け取る人の心にも残るギフトをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。
INDEX
両家顔合わせに手土産は必要?

両家の顔合わせで渡す手土産は、訪問する側が用意する必要があります。
訪問される側も、気持ち程度に手土産を用意しておくとより丁寧な印象になるでしょう。また、手土産とは、その場に足を運んでくれたこと、時間をいただいたことへの感謝を込めて相手に贈るもの。大切な相手へこそ、心を込めて用意したいものです。
しかし、そもそも両家の顔合わせは各家が自由なスタイルで行うイベントであり、明確な決まりやマナーはありません。そのため、手土産を用意するかどうかも、それぞれの家の裁量にゆだねられています。
手土産を持参することに期待できるのは、両家の親睦を深める「潤滑油」としての役割です。例えば、地元の名産品を手土産に用意すれば、その地域の話題で会話が弾みます。また、手土産から気遣いが感じられるため、よい印象を持たれることもあるでしょう。
両家顔合わせの手土産相場は「3,000〜5,000円」

手土産の金額の相場は、3,000〜5,000円くらいが一般的です。安すぎず、高すぎずくらいがよく、もちろん「ルール」ではありませんが、安すぎると顔合わせの場にはふさわしくないので注意が必要です。
かといって高すぎるのもは相手方を恐縮させてしまうこともあります。ここでもやはり、両家で金額を揃えることが大切です。事前に新郎新婦が両家で相談し、金額を伝えておくと安心でしょう。
レストランや日本料理店などで顔合わせする場合も、双方の家で金額を合わせ、 新婦や新郎の自宅で行う場合は、訪問する側の家が多めに手土産を用意するのが基本です。何万円などの高級品になるとお互い出費がかさむので、1万円以内には収めるのが無難といえます。
両家顔合わせで絶対に喜ばれる手土産の選び方
両家の顔合わせでは絶対喜ばれる手土産を選びたいですよね。ご両親に丁寧なご挨拶と感謝の気持ちをきちんと伝え、今後の良好な関係を築くためにも、絶対に喜ばれる手土産を贈りましょう。
ここでは、そんな両家顔合わせで絶対に喜ばれる品物について解説します。
- 相手の親の好みをリサーチする
- 日持ちする「消えもの」を基本とする
これらを意識することで、両家のご挨拶で喜ばれる贈り物ができ、あなたの印象もより深くお相手のご両親に伝わるでしょう。
相手の親の好みをリサーチする
両家顔合わせの手土産を選ぶ際、相手の親の好みをリサーチすることが大切です。和菓子、洋菓子、お酒、お茶など、好みに合わせて品物を選びましょう。「甘いものが苦手」「お酒が好き」「好きな名店」などを知っておくのがベストです。
「顔合わせの手土産といえばこれ。」といった家や地元のしきたりもあるかもしれませんが、できれば相手の嫌いなものは避け、好きなもの、もらって困らないものを選ぶのが好ましいでしょう。
顔合わせの手土産は、両家同士のごあいさつなので、親が用意するケースがほとんど。親も贈る相手の好みがわかっていたら、手土産を選びやすいはずです。
そのため、顔合わせの日程が決まったら、結婚する当人同士で両家の親の好みなどについて共有をし、手土産選びの参考になる情報をそれぞれの親に伝えておくことも大切になります。
もし、両親主導で手土産を選ぶことがあっても、事前にリサーチした相手の両親の好みをしっかり伝えるようにしましょう。結婚前の大切なイベントになるので、最良を選ぶのが無難です。
日持ちする「消えもの」を基本とする
両家の顔合わせの手土産には、日持ちする「消えもの」を基本にするのが望ましいでしょう。消えものとは、食べたり使ったりしてなくなるもののことをいいます。

顔合わせのにふさわしい消えものの手土産としては、和菓子や洋菓子などが定番ですが、万が一相手の好みと異なるものを贈っても、消えものなら処理しやすいでしょう。どちらかの家が遠方から来るケースもあるので常温で日持ちするものを選ぶと安心です。
お菓子だけではなく、お酒も飲める方にとっては喜ばれるでしょう。また、もらってすぐに食べなければならないような生菓子では、相手が困ってしまう可能性があります。日持ちするものを贈ると親切です。
何を選んだら良いか迷ってなかなか決められない場合や、手土産をじっくり選ぶ時間がない場合は、人気商品や定番商品などの一般的に選ばれている消えものであれば間違いはないですね。
補足|縁起の良さも意識すると好印象
両家顔合わせの際、縁起の良さを意識することで好印象を持たれるでしょう。品物を選ぶ際に、「ご両親が好きだから」と思って選んだにもかかわらず、「縁起が悪い」とネガティブに受け取られてしまうこともあるので、縁起のよい品物を選ぶようにしましょう。
具体的にはバウムクーヘンや、もなか・どら焼き・昆布などは、縁起がよい手土産としておすすめですし、紅白のお菓子もおめでたさを引き立てます。バウムクーヘンは、何層にも重なった生地が、大木の年輪を思わせて、夫婦が長い時間一緒に過ごす年月を象徴する縁起がいいお菓子です。
もなかやどら焼きは、二つが重なる形をしていることから、夫婦が寄り添っている姿を連想させます。昆布も喜ぶという語呂合わせでおめでたく、つくだ煮などは日持ちも良くていいですね。
両家が初めて顔を合わせる場面だからこそ、贈りものに込められた思いや縁起に関しては慎重に考えておきましょう。
両家顔合わせで選ばれる人気の手土産ランキング

両家の顔合わせでは、「はじめまして」「これからもよろしくお願いします」などの気持ちを伝えることが大切です。だからこそ、お相手に「本当に喜ばれるものを選びたい」と思いますよね。
ここでは、そんな両家の顔合わせで選ばれる品物を厳選してランキング形式で紹介。まだ、両家の顔合わせの品物が決まっていない方も参考にしてみてくださいね。
①ザ・スウィーツ 蜜フィナンシェ(18個)
味にこだわり抜いた大人のためのスイーツ「THE SWEETS」シリーズのフィナンシェです。蜜がじゅわっと生地に染み込んだしっとりした生地が特徴的。
レモン生地の中にはちみつソースが染み込んだ「レモン&はちみつフレーバー」、チョコレート生地の中にキャラメルソースが染み込んだ「チョコレート&キャラメルフレーバー」の2種類のお味をお楽しみいただけます。
季節に合わせて、夏は冷やして爽やかに、冬は温めてしっとりと。いろんな楽しみ方ができる贅沢な一品です。
顔合わせの手土産では、高級感のある見た目のものや、個包装されているものを選びましょう。フィナンシェは縁起の良いお菓子として知られており、お祝いのシーンでの贈り物にぴったりです。

②キコロバウムギフト
北海道産生乳100%の生クリームを使用したバウムクーヘンと相性の良いコーヒーのセットです。ドイツ語で「木のケーキ」という意味のバウムクーヘンを大切な方への手土産として贈ってみてはいかがでしょうか。
何重にも生地を重ねたバウムクーヘンは、年を重ねていく木の年輪のよう。その縁起のいい姿に末永い夫婦の幸せを重ね、お祝いのシーンにおいて人気のスイーツです。
願いを込めてお届けするバウムクーヘンと焼菓子、特別ブレンドの珈琲セットを丁寧に木箱に詰合せてお届けします。
お祝いのシーンで定番のバームクーヘンは顔合わせの手土産にもおすすめです。結婚相手だけでなくそのご家族とも、これからの末永いお付き合いを願う気持ちを込めて贈ることができます。

③伊藤農園 ぴゅあフルーツ寒天ジュレ(8個)
100%ピュアジュースをベースに、ゼラチンやペクチンなどを一切使用せずに作る安心・安全なゼリーです。
ぷるんぷるんな食感とフルーツの素材の味を活かしたクリアな味で年代・性別問わず大人気!
夏場には涼しげなゼリーやジュースがおすすめです。素材にこだわったものや話題の商品などを選ぶと良いでしょう。
缶詰や瓶詰の重さのあるものは持ち帰るのに負担にならないか?常温で持ち運びできる品物か?などを考慮する必要があります。

④菓匠八 ふくふくもなか(11個)
ぽっちゃりとした犬と猫の形がかわいい、手づくり最中です。
餡子は北海道十勝産の小豆を使用しているため、上品ですっきりとしたほどよい甘さで、皮はできたてのパリッと感と芳ばしさを味わえます。
自分で餡子を詰める楽しさと、いつでも作りたての美味しさの両方が味わえます。和菓子を普段食べない方でも、餡子の代わりにフルーツやクリームなどお好きな味にアレンジいただくのもおすすめです。
和菓子を贈る際は、高級感のある見た目や縁起の良いデザインのものがおすすめ。
また、切り分けるものは「別れ」を連想させて縁起が悪いと考える方もいるので、羊羹やカステラを選ぶ際は個包装のものを選びましょう。

⑤極和膳 加賀の福籠 お吸い物・お茶漬け最中詰合せ
地元金沢でひとつひとつ丁寧に焼き上げられた可愛らしい最中に様々な具材を入れ、丹精込めて作り上げたお吸い物最中とお茶漬け最中の詰合せです。
美味しく目にも楽しい上品なお椀ギフトは、落ち着きや高級感もあり顔合わせの贈り物にも最適。
甘いものが苦手な場合には、縁起の良い食べ物を贈るのも◎
お茶漬けはお祝いごとにぴったりな品物です。亀や梅の花など縁起の良いデザインや、縁起物の鯛や昆布を使用したものを選ぶとよいでしょう。

⑥紀州南高梅 2種16粒(個包装)
梅の最高品種紀州産南高梅の塩分約6%の甘口はちみつ梅干と、塩分約4%のうす塩味梅干を和紙風袋にひと粒ずつ丁寧に包装しました。木箱入りで、見た目にも高級感あふれる一品です。
梅干しには「長寿」や「夫婦円満」といった意味が込められている縁起の良い贈り物です。地元の名産品など産地にこだわったものや、個包装で木箱に入っている高級感のあるものがよいでしょう。

⑦おだしカクテルセット(6本)
食塩・化学調味料不使用の無添加おだしの6種セット。厳選した原材料を粉砕せず、丁寧に優しくけずってできた天然無添加の削り粉です。
天然だしの旨味・香りをそのままお楽しみいただけます。世界に誇る日本の地域名産品 The Wonder500入選の逸品です。
顔合わせの手土産では、普段使いのものより少し高級なものや、素材にこだわったものなど特別感のあるものを選ぶと良いです。瓶詰や缶詰のものは重さがあるので、持ち帰る際に負担にならないように気を付けましょう。

お菓子以外|両家顔合わせでおすすめの手土産

両家の顔合わせでは、お菓子以外にも「消えもの」と呼ばれる日用品も喜ばれる品物です。食べ物の好みが分からない場合などにも使えるので、覚えておくとよいでしょう。
では、厳選したお菓子以外の品物を紹介します。誰でも使えて喜ばれるものや、自分では買わないからこそ嬉しいものまで幅広く知っておくだけでも選択肢が広がります。
寿々~じゅじゅ~ 木箱入り フェイスタオルセット
瀬戸内海に面する日本を代表するタオルの産地、愛媛県今治市。 独自の品質基準の下に生産される「今治タオル」は、吸水性が高く肌触りも良いことから、国内外で高い人気を誇っています。
そんな今治タオルのなかで、晴れの日を彩る紅白の今治タオル「寿々」シリーズです。お祝いごとにふさわしい「麻」の葉模様を織り上げた、縁起のいいものとなっています。
「麻」は、すくすくと真っすぐに伸びることから、古くから成長を願う縁起のいい柄とされています。高級感のある木箱入り。
顔合わせの手土産では、木箱入りで上品さがあるものや、素材にこだわった高級感のあるものを選ぶのがポイントです。縁起の良い柄や色を取り入れたものもいいでしょう。

サボンドマルセイユ マルセイユ無香料ギフトセット 6個入
無着色、無香料、無防腐剤の100%天然植物性せっけんです。きめ細かな濃密泡でしっとり洗い上がり、泡切れがよくしっかり洗浄してくれるのに低刺激でお肌に優しい石鹸。
石鹸やハンドクリームなどの日用品も「消えもの」なので、手土産の贈り物として相応しいです。
匂いの好みや、肌に合わない場合もあるため、事前に相手の好みをリサーチしておくといいでしょう。

タイムレスロイヤル雲羽(くう)タオルハンカチ2枚セット
雲のように軽やかで羽のようにやわらかい。思わず顔をうずめたくなる、ふわふわで濃密な今治タオルハンカチです。愛媛県今治市で生産される今治タオルは、高品質さと耐久性で国内外で非常に高い評価を受けています。
ハンカチは「別れ」や「縁を切る」ことを連想させるため、縁起が悪いと考える方もいますが、実用的な贈りものでもあるので、最近ではあまり気にせず贈る人も増えてきています。
また、白いハンカチは避けて、模様や色味のあるハンカチを選びましょう。刺繍の入った上品なデザインのものは結婚式当日に使用していただけます。

【注意】両家顔合わせの手土産で「ダメなもの」リスト

ここでは、顔合わせでの手土産としてダメなものを押さえておきましょう。
まずは摂取を控えている食材や飲料です。親世代は高血圧や糖尿病などの疾患で、塩分、糖分、アルコールを控えている方も少なくありません。また、アレルギーについての確認も念のためしておきましょう。
その他、以下の品物も顔合わせの手土産ではふさわしくないとされています。品物と理由を表にしているので、品物選びの参考にしてみてくださいね。
顔合わせにNGな手土産 | 理由 |
---|---|
羊羹・カステラ | 切り分けることから「切る」「分かれる」で縁起が悪いため(個包装の場合は〇) |
おせんべい・陶器 | 割れやすいため「壊れる」を連想させるため(小さなおかきや個包装は〇) |
4・9個に分かれているもの | 4は「死」9は「苦」を連想させるため |
日持ちがしないもの | 手土産ですぐに食べないといけないものは迷惑になることがある(生クリーム・生肉・生魚など) |
お相手が苦手なもの | お酒や甘いものが苦手な場合があるため |
かさばる・重いもの | 持ち運びが困難な場合、相手のご迷惑になるため |
両家顔合わせで手土産を渡す際のマナー
両家顔合わせで手土産を渡す際のマナーは、一番初めの印象にも影響する大切なことです。お相手に不愉快な思いをさせないように、はじめましてのご挨拶をして好印象なイメージを持ってもらいたいところですよね。そのためにも基本的なマナーは押さえておきましょう。
ここでは、両家の顔合わせで特に注意すべきマナーを3つのポイントに分けて解説します。
- のしは基本的に「つけるのが丁寧」
- 渡すタイミング
- 渡し方
これらのマナーを守ることで、素敵な印象の残る顔合わせをしましょう。
のしは基本的に「つけるのが丁寧」
顔合わせの手土産を渡す際、のしは基本的に「つけるのが丁寧」です。
既に面識がある場合は、かしこまる必要はないかもしれませんが、初顔合わせの場合はのしや風呂敷を用意した方がよいでしょう。基本的にのしをかける方向で考えつつ、両親の意向を確認するのが一般的です。のしの有無も、両家であわせてください。
のしの種類や書き方も分からないこともありますよね。両家顔合わせの手土産には必ずしものしを掛ける必要はありませんが、掛ける場合は「紅白の結び切り」の水引のものを選びましょう。一般的に、一度きりのお祝いであってほしい結婚に関しては「結び切り」を使います。
表書きは、のしの上部に「寿」や「御挨拶」、下部に贈る側の苗字を記入するのが基本です。表で分かりやすく解説していきます。
水引 | 紅白の結び切りを選ぶ蝶結びは何度でも結び直せるため、結婚のような一度きりのお祝いには不向き |
表書き | 初対面の場合は「御挨拶」と書く2回目以降の場合は「寿」とする |
名入れ | 下段中央に、贈る側の名字を入れる |
渡すタイミング
顔合わせの際、手土産を渡すタイミングが大切です。両家の挨拶がそれぞれ終わり、食事会の席や自宅の部屋に通されて改めて挨拶を交わす際、着席する前のタイミングで渡すのがベストになります。
待ち合わせの場所や相手の玄関で渡してしまうと、強引でぶしつけな印象を与えかねません。会食の場合でも、会ってすぐではなく自宅でも部屋に一旦入り、一呼吸置いた後で渡すようにしましょう。
万が一、挨拶後の手土産を渡し忘れた場合は、顔合わせがお開きになるタイミングで渡します。会食の場合は、食事終わりでも構いません。これといった決まりはないので、自然な流れで渡すようにしましょう。
渡し方
顔合わせの手土産を渡す際、紙袋や風呂敷などから取り出して渡すのが渡し方のマナーです。包んでいるものから出したら、包装紙やのしの汚れや破れなどがないか確認し、相手側に正面を向けて渡してください。
会食の場合、お相手が手土産を持ち帰りやすいように、「こちらをお使いください」と紙袋を手渡すと親切な対応になります。カジュアルな顔合わせの場合や帰りに渡す際は、紙袋のまま渡してもよいでしょう。
品物を差し出すときは、「心ばかりですが」「お近づきのしるしに」といった言葉を添えるようにします。「つまらないものですが」は失礼と捉えられてしまうことがあるため、使わないようにしましょう。
また、手土産を渡す際、手土産に関する情報や言葉を添えるように、「地元で有名な○○というお菓子です」など、会話のきっかけになるような言葉もよいでしょう。
以下、手土産を渡す手順になります。
- 到着後、挨拶を済ませる
- 会食の場合、コートを脱ぎ、両家が揃って軽く挨拶を交わします。
- 玄関先ではなく、部屋に通されてから渡すのがマナーです。
- 手土産を準備する
- 風呂敷や紙袋から取り出して、包装紙やのしに汚れや破れがないか確認します。
- のし紙の文字が相手から読める向きで、正面を相手に向けて渡せるように準備し ます。
- 手土産を渡す
- 挨拶が終わったら、両手で手土産を持ち、相手に正面が向くように渡します。
- テーブル越しではなく、立って渡すのが丁寧です。
- 「心ばかりの品ですが」など、感謝の言葉を添えて渡しましょう。
- 紙袋を渡す
- 手土産を渡した後、紙袋は「お持ち帰りください」と渡します。
渡す際の添える言葉の文例
両家の顔合わせの際、手荷物を渡すときに一言添えるようにするのが一般的です。お相手に失礼のないような渡し方をしたいところですよね。ここでは、渡す際に添える例文を紹介しましょう。ぜひ、参考にしてみてください。
例)
- 一般的なご挨拶
「本日はお招きいただきありがとうございます。心ばかりの品ですが、どうぞよろしくお願いいたします。」
- 遜ったご挨拶
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。お口に合うか分かりませんが、どうぞお納めください。」
- 地元の名産を持って行った際のご挨拶
「○○さんのご実家だと伺いましたので、地元で有名な○○というお菓子を持ってきました。ぜひ召し上がってみてください。」
- お相手の好みに合わせた品物を選んだ際のご挨拶
「以前、○○さんがお好きだとお伺いしたので、選んでみました。お口に合うと嬉しいです。」
- 両家の親睦を願うご挨拶
「ささやかですが、両家の絆が深まることを願って、この品を選びました。」
両家顔合わせの手土産に関するよくある質問

顔合わせの手土産を選ぶ際には、緊張と不安が入り交じり、さまざまな疑問が浮かびますよね。なれない環境に迷うことも少なくありません。
ここでは、顔合わせの手土産に関して多くの方が気になる質問とその回答をまとめました。
- もし、両家で手土産の金額が違っていたらどうすればいい?
- 手土産は風呂敷で包んだほうがいいの?
- 新郎新婦から、記念品として両親にプレゼントを渡すのはあり?
分からないことだらけで迷ってしまうかもしれませんが、大切な両家のご挨拶なのでしっかり解決していきましょう。
もし、両家で手土産の金額が違っていたらどうすればいい?
両家顔合わせの手土産の金額が違っていた場合、失礼にあたる可能性があります。両家顔合わせの際、手土産は親睦を深めるための大切な贈り物です。金額の違いはできるだけないようにしなければいけません。
一般的に、3,000〜5,000円程度の品物を用意することが多いですが、金額に大きな差があると、受け取った側に気を遣わせたり、不快感を与えてしまう可能性があります。
両家で手土産を用意する場合は、事前に金額を揃えることが望ましいです。もし、金額に差が出てしまった場合は、新郎新婦が間に入り、理解を得るように努めましょう。理想は、事前に両家に金額を合わせるように伝えることが一番です。
手土産は風呂敷で包んだほうがいいの?
両家顔合わせの手土産を風呂敷で包むかどうかは必須ではありませんが、手荷物を風呂敷で包むと丁寧な印象を与えます。紙袋のままでも問題ありませんが、風呂敷で包むことで特別感が増し、より気持ちが伝わりやすくなりやすいでしょう。
手土産を持っていく際、風呂敷と紙袋の印象の違いなどを以下の表にまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
手荷物を持っていく際の包み | 印象や利便性 |
---|---|
風呂敷で包む | 手土産に対する敬意を表し、丁寧な印象を与えることができる手土産がより特別に見え、贈る側の気持ちがより伝わりやすくなる手土産を運びやすくなる別途、持ち帰り用の紙袋も用意必要がある |
紙袋で持参する | 紙袋のまま持参しても特に失礼にあたらないカジュアルな顔合わせであれば、紙袋のままでもOK手土産を購入したお店の紙袋でも問題ない |
新郎新婦から、記念品として両親にプレゼントを渡すのはあり?
顔合わせの際に手土産を渡す場合、ご両親の意見や贈りたいものをメインに考えることが多いです。そのため手土産ではなく、新郎新婦から記念品をして両親へプレゼントを渡すカップルも多くなっているため、両親へのプレゼントを渡すのははありでしょう。
昨今、カジュアルな雰囲気の顔合わせ食事会を開くカップルが増え、中でも「結(ゆい)ギフト」は、そんなご両家の顔合わせの食事会シーンで用いられる記念ギフトです。手土産と結ギフトの違いは、手土産は両家のご両親ですが、結ギフトは送り主が新郎新婦になります。
結ギフトの特徴として、両家の出会いと家族になることを記念して、新婦と新郎の実家、自分達の新居用に、「3家族で持つことのできるもの」を贈答品として贈ることが一般的。手土産とは異なり、両親への感謝の気持ちを込めた贈り物として特別な意味を持ちます。
結ギフトでは、お揃いの食器や箸、お酒のセットなど、3家族で共有できるアイテムが人気となっており、記念に残る写真立てなども人気の一つです。親睦のためにも検討してみるのもよいでしょう。
まとめ
顔合わせの手土産を数あるギフトの中から選ぶこと、細かいマナーや作法など、顔合わせでの手土産選びでは考えることが多いですが、何よりも大切にしたいのが、手土産を渡す方へのご挨拶や敬意の気持ち。
今回、ご紹介した金額や包み方、渡し方なども事前に認識をすり合わせておくことが大切。お近づきのしるしとしてふさわしいものを提案していますが、両家の親戚付き合いの最初の一歩をご紹介したまでにすぎません。
相手のことを考えて選ばれた手土産は、晴れの場である、両家の顔合わせ食事会をより和やかにしてくれるはずです。
本記事の情報が、顔合わせでの手土産選びのお役に立てれば幸いです。お二人の新たな門出と両家のご縁が、この先もずっと続いていくことを心より願っております。