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【職場の香典返し】完全ガイド|失礼にならない渡し方やマナー

香典返し/

職場で香典をいただいたら、まず頭をよぎるのは「香典返しは必要なの?」という疑問です。会社名義、社長から、部署一同…と、相手や状況によって対応が異なり、「どう判断すれば失礼にあたらないか」「もし間違えたら…」と不安になりますよね。

特に職場では、今後の人間関係にも影響しかねないため、慎重な判断が求められます。そこで本記事では、職場での香典返しの必要性をケース別や喜ばれる品物などを徹底解説

それぞれの状況に応じた適切な対応策を明確に示し、あなたが自信を持って次のステップへ進めるようサポートします。

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【重要】職場への香典返しは本当に必要?ケース別対応策

職場への香典返しは本当に必要?ケース別対応策

職場から香典をいただいた場合、お返しである「香典返し」をすべきかどうかは、誰からどのような名義でいただいたかによって異なります。

一律のルールがあるわけではなく、状況に応じた判断が必要です。うっかりマナー違反をしてしまわないためにも、まずは基本的なケースごとの対応を把握しておきましょう。

具体的には、主に以下の3つのケースが考えられます。

  • 会社名義の香典の場合
  • 上司や同僚など個人名義の香典の場合
  • 「部署一同」など連名の香典の場合

それぞれのケースについて、香典返しの要不要と、その理由や注意点を詳しく見ていきましょう。

原則不要なケース|会社名義の香典

会社名義でいただく香典は、一般的に会社の福利厚生規定や慶弔見舞金規定に基づいて支出されるため、原則として香典返しは不要です。これは、会社から従業員への弔慰や支援の一環であり、個人的な贈答とは性質が異なるためと考えられています。

ただし、香典返しが不要であっても、感謝の気持ちを伝えることは大切です。

忌引き休暇明けの出社時には、上司や総務担当者の方へ「この度はご鄭重なるご香料を賜り、誠にありがとうございました」といった形で、口頭でお礼を述べると良いでしょう。お礼状を用意すれば、より丁寧な印象になります。

なお、「会社名義だが社長の名前も併記されている」といった場合、社長個人からの香典が含まれている可能性も考えられます。判断に迷う場合は、総務部や人事部に確認するのがおすすめです。

お返しが必要なケース①|上司・同僚など個人名義の香典

上司や同僚、先輩、後輩など、個人名義で香典をいただいた場合には、香典返しをするのが基本的なマナー。故人や遺族に対する個人的な弔意や心遣いに対して、感謝の気持ちを形にしてお伝えするためです。

香典返しの金額は、いただいた香典の3分の1から半額(半返し)程度が目安とされています。

品物は、お菓子やコーヒー、お茶、海苔、タオルといった「消えもの」や実用品が一般的です。職場の方へ贈る場合は、個包装されていて分けやすいものや、持ち運びにかさばらないものが喜ばれるでしょう。

お返しを渡すタイミングは、忌引き明けの出社初日などが考えられます。その際は、業務時間外に、人目を避けて個別に手渡すのが配慮とされています。

「この度は温かいお心遣いをいただき、本当にありがとうございました」など、感謝の言葉と共に渡しましょう。

お返しが必要なケース②|「部署一同」「有志一同」など連名の香典

「〇〇部一同」や「有志一同」といった形で、複数の方からまとめて香典をいただいた場合も、原則として香典返しが必要です。一人ひとりの善意が集まったものと捉え、感謝の気持ちを示すのが丁寧な対応となるでしょう。

お返しの品物は、いただいた香典の総額をもとに、1人あたり300円〜500円程度を目安に、全員に行き渡るようなものを選びます。

皆で分けやすい個包装の菓子折りや、ドリップコーヒーの詰め合わせなどがよく選ばれます。忌引き明けの出社時に、代表の方へお渡しするか、休憩室などに「皆様で召し上がってください」といったメモを添えて置く形でも良いでしょう。

ただし、職場の慣習として「一同からの香典にはお返し不要」とされている場合や、「お返しは辞退します」と明確な意思表示があった場合は、それに従っても問題ありません。

その場合でも、忌引き明けの挨拶の際に、全員に向けて感謝の言葉を伝えることを忘れないようにしましょう。

職場への香典返しの選び方

職場への香典返しの選び方

職場の方へ香典返しを贈る際、どのような品物を選べば良いか悩むことも多いでしょう。感謝の気持ちを適切に伝え、相手に失礼なく、かつ負担に感じさせない品物選びには、いくつかの大切なポイントがあります。

ここでは、特に職場で喜ばれる香典返しの選び方として、以下の2つの基本的な考え方をご紹介します。

  • 「消えもの」を選ぶ
  • 個包装で配りやすいものを選ぶ

上記ポイントを押さえることで、よりスムーズに、そして心遣いの伝わる品物選びができるはずです。

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「消えもの」で選ぶ

香典返しの品物を選ぶ際の最も基本的なマナーとして、「消えもの」を選ぶという考え方があります。

「消えもの」とは、食べ物や飲み物、日用品など、使ったり消費したりすることでなくなる品物のこと。「不祝儀を後に残さないように」「悲しみをいつまでも引きずらないように」といった意味合いが込められています。

具体的には、以下のような品物が「消えもの」としてよく選ばれます。

消えもの具体例
食品類クッキーやせんべい、カステラといった焼き菓子、羊羹や饅頭などの和菓子、海苔、お茶漬け、調味料など。
飲料類コーヒー、紅茶、緑茶など。個包装のドリップバッグやティーバッグは手軽で人気です。
日用品類石鹸、洗剤、入浴剤など。また、タオルも「悲しみを拭い去る」「不幸を覆い隠す」といった意味合いから、香典返しに適しているとされています。

職場の方へ贈る場合は、休憩時間などに気軽に飲食できるものや、持ち帰っても家族に喜ばれるような実用的なものがおすすめです。

個包装で配りやすいものを選ぶ

職場への香典返しでは、受け取った方々が分けやすく、また衛生面でも安心できる「個包装」の品物を選ぶことが非常に大切です。特に「部署一同」といった形で複数の方から香典をいただいた場合のお返しとして、この配慮は欠かせません。

例えば、菓子折りであれば一つひとつが包装されているクッキーやマドレーヌ、せんべいなどが適しています。箱を開ければすぐに皆で分けられ、それぞれが好きなタイミングで手を伸ばせる手軽さがあります。

また、コーヒーや紅茶なども、一杯ずつ楽しめるドリップバッグやティーバッグのセットが喜ばれるでしょう。

個包装の品物は、以下のようなメリットがあります。

  • 衛生的であること
  • 配りやすいこと
  • 各自が持ち帰りやすいこと
  • 手が汚れにくいなど、職場で消費しやすいこと。

個包装の品物を選ぶことは、受け取る方への細やかな気配りとなり、感謝の気持ちをよりスマートに伝えることにも繋がるでしょう。

職場に喜ばれる香典返しのおすすめの品物

職場に喜ばれる香典返しのおすすめの品物

香典返しは、故人を偲び、支えてくださった方々へ感謝の気持ちを伝える大切な機会です。特に職場の方へ贈る品物は、マナーを遵守しつつ、皆さんに配慮が行き届いた「気が利いている」と感じていただけるものを選びたいものですね。

定番の品から、相手に選ぶ楽しみを提供できるものまで、選択肢は様々です。ここでは、職場で実際に喜ばれやすい香典返しのおすすめ品物を、以下のカテゴリーに分けてご紹介します。

  • 菓子折り
  • 飲み物
  • カタログギフト
  • タオル・石鹸

それぞれの特徴や選ぶ際のポイントを知り、あなたの感謝の心が伝わる一品を見つけましょう。

菓子折り|職場で分けやすい

職場の香典返しとして、まず思い浮かぶのが菓子折りではないでしょうか。菓子折りは、「皆で分けやすい」「休憩時間などに手軽に楽しめる」という点で、職場への返礼品として長年選ばれ続けている定番中の定番です。

具体的にどのようなお菓子が喜ばれるのか、いくつか候補を見ていきましょう。

Senjudo ベイクドスイーツファクトリー

Senjudoのベイクドスイーツファクトリーは、多彩な風味が魅力です。

豊かな香りのコーヒー、トロピカルなココナッツ、甘酸っぱいラズベリージャム。濃厚なココア、シンプルで奥深いバター、とろけるキャラメル、香ばしいアーモンド。

それぞれの素材の良さを活かした味わいが、口いっぱいに広がります

可愛らしい個包装で、見た目も華やか。開ける時のワクワク感も楽しめます。一口サイズで食べやすいため、職場の同僚や取引先といった大人数への香典返しの贈り物にも最適です。

7種類の味があるので、相手の好みに合わせて選ぶ楽しさも。きっと会話のきっかけになるでしょう。ちょっとしたお礼や挨拶、季節のご挨拶など、様々なシーンで活躍します。個包装は持ち運びにも便利で、外出先でのおやつにもぴったり。

ティータイムやコーヒーブレイクのお供に、ぜひお召し上がりください。

Senjudo ベイクドスイーツファクトリー

ごろっとナッツフィナンシェ&ゴーフレット詰合せ

ごろっとナッツフィナンシェ&ゴーフレット詰合せは、弔意へのお礼に、心からの感謝を込めてお贈りする上品な洋菓子の詰合せです。故人を偲ぶ大切な方々へ、心和むひとときをお届けします。

味わい深い2種のココアを用いたチョコフィナンシェ、バニラが優しく香るフィナンシェ、そして、くるみ、アーモンド、クランベリーを贅沢に使った2種のナッツフィナンシェ。

さらに風味豊かな3種のチーズを使ったクッキー、抹茶と小豆の趣あるクッキー、軽やかな口どけのチョコゴーフレットを丁寧に詰め合わせました。

どなた様にもお喜びいただける、心を込めたお品でございます。香典返しにぜひご検討ください。

ごろっとナッツフィナンシェ&ゴーフレット詰合せ

金澤兼六製菓 金澤小町

国産もち米を100%使用したふっくらサクサクのひとくちおかき。梅・旨塩・海老マヨ・枝豆・カレー・ごぼうの6種類の個性的な味と定番の味をベストバランスで詰合せました。

缶ではなく、加賀友禅の美しい化粧箱におかきが収められています。紙製の箱なので、缶よりも廃棄の手間が少なく、さらにチャック付の内袋に入っているため湿気にくく、いつでもお手軽にお召しあがりいただけます。

華やかな個装を纏ったかわいいおかきは小町と呼ぶのにふさわしい一品です。

安心の国産もち米を100%贅沢に使用しており、幅広い世代に食べていただきやすいおかきの詰合せです。快適なライフスタイルにぴったりのおかきギフトです。

金澤兼六製菓 金澤小町

飲み物|好き嫌いが分かれにくい

コーヒーや紅茶、緑茶といった飲み物も、香典返しの品物として非常に人気があります。その理由は、実用的でありながら個人の好みに大きく左右されにくく、幅広い年代の方に受け入れられやすい点にあります。

特に一杯ずつ楽しめる個包装のドリップコーヒーやティーバッグのセットは、職場で手軽にリフレッシュしたい時や、自宅でのリラックスタイムにも重宝されるでしょう。いくつか具体的なおすすめをご紹介します。

伊勢園 天皇杯受賞生産組合の深蒸し茶

天皇杯を受賞した実績がある農家の三重県産伊勢茶を詰め合わせました。畑からこだわって丹念につくられた品質の良いお茶の葉で、三重県産伊勢茶です。濃い風味とまろやかな旨味とコクを持つ「深蒸し煎茶」をじっくりとお愉しみください。

使いやすいティーバッグになっているので、職場やご自宅でも上質なお茶を手軽に飲むことができます。お茶の詰合せは職場の香典返しとして喜ばれる贈り物です。

伊勢園 天皇杯受賞生産組合の深蒸し茶

スターバックス プレミアムミックスギフト

スターバックスの人気ラテフレーバーを4種類厳選したギフトセットです。

厳選されたアラビカ種100%の豆を使ったコーヒーとふわふわの泡が楽しめるクリーミーなラテ。カフェラテ・キャラメルラテ・抹茶ラテ・カフェモカのスティックをそれぞれ4本ずつセットにしたプレミアムなギフトセットです。

お湯を注ぐだけでおうちのくつろぎタイムはもちろん、オフィスタイムでも本格カフェタイムが楽しめます。スタバのロゴが印字されたパッケージ。世界中に認知されている「セイレーン」のロゴは、「コーヒーの香りで人々を魅了したい」という想いが込められています。

友人・家族・職場・取引先などどなたに贈っても喜ばれるギフトです。

スターバックス プレミアムミックスギフト

猿田彦珈琲 ドリップバッグコーヒーギフトセット

東京・恵比寿生まれのスペシャルティコーヒーの専門店。猿田彦珈琲では、つやのあるマウスフィールと甘く続く余韻を大切にした焙煎を行っています。

スペシャルティコーヒーのもつ素晴らしい香りや味わいの特製を最大限に発揮できることはもちろん、日本人の味覚嗜好性を踏まえて焙煎しています。

深煎りのコーヒーがもつ力強い芳ばしさ、飲みごたえがありカカオ感の強いダークチョコレートのような風味が特徴の定番ブレンド「大吉ブレンド」が入った詰合せです。

何度でも飲みたくなる、心地よい余韻が続くコーヒーは、コーヒー好きな方や職場、親戚などへの贈り物に最適です。

猿田彦珈琲 ドリップバッグコーヒーギフトセット

カタログギフト|相手に選んでもらえる

「相手の好みが分からない」「特に目上の方へ失礼のない品を選びたい」そんな時に大変心強い選択肢となるのがカタログギフトです。

カタログギフトの最大の魅力は、受け取った相手自身が、掲載されている豊富な商品の中から本当に欲しいもの、必要なものを選べる点にあります。

ご予算に合わせてコースを選べるため、金額の調整がしやすいのも利点の一つです。それでは具体的なカタログギフトを見ていきましょう。

PRIME SELECTION(プライムセレクション)

シリーズ累計900万冊突破!多くのお客様に高評価をいただく極上の贈り物。PRIME SELECTIONは贈り先様に喜んでいただける贈り物を贈りたいという、想いを叶える極上のカタログギフトです。

高級感溢れるシルバーをベースにした専用ギフトボックスで、贈り主様の大切な想いと共にお届けいたします。

絶品グルメ・職人のこだわりを感じる名品・憧れのブランド品から日常を彩る雑貨まで幅広いラインナップはご予算に合わせて選べ、どんなシーンでもお使いいただきやすく、どなたにも喜ばれるカタログギフトです。

PRIME SELECTION(プライムセレクション)

「弔事専用」カタログギフト SAYU(サユウ)

大切な方への心を込めた贈り物を。総合版ギフトカタログ『サユウ』。表紙・コース名とも、古くから日本に伝わる「にっぽんのいろ」。落ち着いた表紙は、仏事・弔事のお返しに最適なカタログギフトです。

世界中のブランドからグルメ・インテリア・ファッション・テーブルウエアと幅広いジャンルのとっておきのアイテムを取り揃えています。

「ギフトにとって大切な”贈る方への想い”が伝わる、上質な時間の中で商品を選んでいただきたい」という思いから、美しい写真で綴る特集コンテンツもご用意。

贈られた方の暮らしに寄り添う素敵な一品を、心を込めてお届けします。

「弔事専用」カタログギフト SAYU(サユウ)

とっておきのニッポンを贈る

日用品から装飾品まで手間を惜しまず作られ、職人たちのこだわりが細部まで宿った名作揃いの「メイドインジャパンの品々」と、流行にとらわれることなく、普遍的な美味しさを追い求めた「日本のおいしい食べ物」を日本全国から集めたとっておきのカタログギフト。

カタログの表紙には、「時を越えて愛される富士山」をテーマに、浮世絵や絵画、富士山の写真作品を採用しています。各表紙の作家プロフィールは裏表紙に紹介しており、商品選びと合わせてアート作品もお楽しみいただけます。

また、雑誌のように1商品1ページ以上を使って丁寧に説明しているので読み物としても非常に充実しています。特にお世話になった方や目上の方へのお返しにおすすめなカタログギフトです。

とっておきのニッポンを贈る

タオル・石鹸|「悲しみを洗い流す」という意味がある

タオルや石鹸といった日用品は、古くから香典返しの品物として用いられてきました。これらには、「悲しみを洗い流す」「不幸を拭い去る」といった、弔事ならではの深い意味合いが込められているとされています。

誰もが日常的に使う実用品であり、「消えもの」の一種でもあるため、相手に気兼ねなく受け取ってもらいやすいのが特徴です。

今治謹製 白織タオル バス・フェイスタオルセット

料理に使用する程度の酸と天然の酵素で綿の精錬・漂白を行い、不純物を取り除くことで、綿本来の吸水性を引き出しました。

職人のこだわりがこの白さにたどり着きました。美しい瀬戸内海の波や来島海峡の渦を、今治が誇るジャガードで表現しています。白織タオルの吸水性を強く実感いただけるバスタオルは、アフターバスに大活躍!

人気のフェイスタオルとバスタオルを組み合わせ、高級感のある美しい木箱に納めた今治タオルのタオルギフトです。GOOD DESIGN賞受賞の上質で華やかなタオルは、香典返しの贈り物にぴったりな贈り物となるでしょう。

今治謹製 白織タオル バス・フェイスタオルセット

花王 アタックZEROワンハンドギフト

片手で計るワンハンドタイプのアタックZEROギフト。プッシュ回数で量を調節することが可能です。ボトルに100%再生PETを採用、洗浄力と地球環境へのやさしさを両立した洗浄成分バイオIOS配合で、地球環境の未来を考えています。

洗濯を繰り返すことで効果がアップし、衣類をよみがえらせます。「アタック史上 最高の清潔力」を贈る。落ちにくい汚れ、ニオイ、菌の隠れ家ゼロへ。

たっぷり使える詰め替え用も入った洗剤は暮らしに役立つ贈り物となるでしょう。

花王 アタックZEROワンハンドギフト

職場への香典返しで避けるべき品物(タブー)

職場への香典返しで避けるべき品物(タブー)

香典返しを選ぶ際には、感謝の気持ちを込めることはもちろん大切ですが、弔事という特別な場面であるがゆえに、贈るべきではないとされる品物、いわゆる「タブー」が存在します。

これらをうっかり選んでしまうと、相手に不快な思いをさせてしまったり、知らず知らずのうちに失礼な印象を与えてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

以下に、香典返しとして避けるべき代表的な品物をまとめました。品物選びの際の参考にしてください。

香典返しで避けるべき品物理由
四つ足生臭もの(肉や魚など)仏教の考え方では殺生を連想させるため、弔事の贈り物には不向きとされています。ハムやソーセージなどの加工品も同様に避けるのが一般的。
慶事を連想させるもの(お酒、鰹節、昆布など)結婚式の引き出物など、お祝いの席でよく用いられるため、弔事の返礼品としてはふさわしくありません。
商品券や現金金額が直接的に分かってしまうため、特に目上の方へ贈るのは失礼にあたるとされています。
華美な包装や縁起の良いデザインのもの弔事には、落ち着いた色合いのシンプルな包装が基本。鶴亀や松竹梅といったおめでたい柄や派手な色使いのものはNGです。

上記の品物を避けることは、故人を偲び、弔ってくださった方々への敬意と配慮を示す上で非常に重要です。

迷った際には、どなたにも無難に受け入れられやすいお菓子やお茶などの「消えもの」を選ぶと安心でしょう。

職場への香典返しの金額相場

職場への香典返しの金額相場

職場の方へ香典返しを贈る際、多くの方が悩むのが金額の相場ではないでしょうか。

一般的に香典返しの金額は、いただいた香典の「半返し(半額)」から「3分の1程度」が目安とされています。相手に気を遣わせすぎず、かつ感謝の気持ちをしっかりと形にするための、昔ながらの慣習です。

例えば、同僚から5,000円の香典をいただいた場合、お返しの品物は1,700円〜2,500円程度の範囲で選ぶのが一つの目安となります。

上司から10,000円いただいた場合は、3,300円〜5,000円程度で考えると良いでしょう。

「部署一同」など連名でいただいた場合は、まず香典の総額をいただいた人数で割り、一人当たりの金額を算出します。その一人当たりの金額に対して、半額から3分の1程度の品物を用意するのが丁寧な対応です。

もし一人ひとりに個別にお返しするのが難しい場合は、皆で分けられる菓子折りなどを、全体の予算に合わせて一つ用意する形でも問題ありません。

ただし、社長や特に目上の方から高額な香典をいただいた場合は、必ずしも半返しにこだわる必要はなく、3分の1から4分の1程度に抑える方がかえって失礼にあたらないこともあります。

これは、高額な香典には「今後の生活の一助に」という支援の意味合いが強く込められている場合があるため、高額すぎるお返しは相手の厚意を無にしてしまうという考え方からです。

最も大切なのは金額そのものよりも感謝の気持ちですが、一般的な相場を知っておくことで、より安心して品物選びを進められます。

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職場への香典返しのマナー

職場への香典返しのマナー

職場の方へ香典返しを贈る際には、品物選びだけでなく、それをいつ、どのように渡すかといったマナーも非常に大切です。相手に失礼なく、感謝の気持ちをきちんと伝えるためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、職場での香典返しにおいて特に重要となる、以下の3つのマナーについて詳しく解説します。

  • 渡すタイミング
  • 渡し方
  • 「のし」の正しい選び方・書き方

渡すタイミング|忌引き休暇あけが一般的

職場で香典返しを渡すタイミングは、忌引き休暇が明けて、最初に出社する日が最も一般的です。忌引き中に業務をサポートしてくれた方々へのお礼や、職場復帰の挨拶とあわせて、直接感謝の気持ちを伝えられるため、自然な流れでお渡しすることができます。

伝統的には、仏式であれば四十九日の法要が終わった「忌明け」に香典返しを贈るのが正式なマナーとされています。しかし、職場関係の場合は、忌明けを待たずに、実情に合わせて出社初日にお渡しするケースが多く見られます。

出社初日にお渡しする場合は、始業前の時間や昼休み、あるいは終業後など、相手の業務を妨げない時間帯を選ぶ心遣いが大切です。

もし、何らかの事情で出社初日にお渡しできなかった場合でも、できるだけ日数が経過しないうちに、速やかにお渡しするようにしましょう。

渡し方|手渡しが基本

香典返しは、感謝の気持ちを込めてお渡しするものですから、可能な限り直接相手に手渡しするのが最も丁寧で、心が伝わる方法です。手渡しする際には、いくつか配慮したい点があります。

まず、渡す相手と場所です。上司など目上の方には個別に、改まった形でお渡しするのが望ましいでしょう。

同僚へ渡す際も、業務の邪魔にならないよう配慮し、できれば休憩室など他の社員の目が少ない場所を選ぶのがスマートです。香典をいただいていない方への気遣いも忘れないようにしましょう。

次に、渡す順番ですが、一般的には役職の高い方から順にお渡しするのがマナーとされています。そして何より大切なのが、添える言葉です。

「この度はご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました」「おかげさまで、滞りなく葬儀を執り行うことができました」といった感謝の言葉と共に、忌引き中のご迷惑へのお詫びも一言添えると良いでしょう。

遠方の方や、どうしても直接渡すのが難しい場合は郵送でも失礼にはあたりませんが、その際は必ずお礼状(挨拶状)を同封するようにしてください。

「のし」の正しい選び方・書き方

香典返しの品物には、弔事用の「のし紙(掛け紙)」をかけるのが正式なマナーです。これには、贈答品としての体裁を整えると共に、誰からのどのような意図の品物であるかを明確に伝える意味があります。

のし紙を選ぶ際と書く際の主なポイントは以下の通りです。

要素内容
水引色: 黒白、または双銀(そうぎん)が基本。
結び方: 「結び切り」または「あわじ結び」を選択。
表書き記載場所: 水引の上段中央。
一般的な文言: 「志」。
その他: 関西地方で四十九日法要後に「満中陰志(まんちゅういんし)」、神式で「偲草(しのびぐさ)」なども使用。
名前書き記載場所: 水引の下段中央。
記載内容: 喪主の氏名(フルネーム)。「〇〇家」と家名を書くこともあります。

香典返しでは、包装紙の内側にのし紙をかける「内のし」が、控えめな印象を与えるため好まれる傾向にありますが、特に決まりはありません。

職場への香典返しに関するよくある質問

職場への香典返しに関するよくある質問

職場での香典返しは、基本的なマナーを押さえておけば対応できますが、中には「こんな場合はどうすれば?」と判断に迷うケースも出てくることでしょう。

ここでは、そうした職場特有の香典返しに関する疑問の中から、特に多くの方が気にされる点についてお答えします。

具体的には、以下の2つの質問を取り上げます。

  • 会社社長からの香典返しはどうするといい?
  • お礼状(挨拶状)は必要?手渡しでも添えるべき?

会社社長からの香典返しはどうするといい?

会社社長から香典をいただいた場合の香典返しは、その香典が社長個人からなのか、それとも会社の経費(福利厚生など)として出されたものなのかによって、対応が異なります。

社長個人のお名前で香典をいただいた場合は、感謝の気持ちを込めて香典返しを準備するのがマナーです。金額の目安は、いただいた香典の3分の1から半額程度。社長の立場や年齢、趣味などを考慮し、上質な品物やカタログギフトなどを選ぶと良いでしょう。

お渡しする際は、事前にアポイントを取るか、秘書の方を通じてお渡しするなど、失礼のないよう最大限の配慮を心がけてください。

一方、会社名義で、社長の名前が代表者として記載されている香典(慶弔見舞金など)の場合は、福利厚生の一環として会社から支給されたものと考えられるため、原則として香典返しは不要です。

ただし、忌引き明けの出社時には、社長へ直接お会いして、お心遣いに対する感謝の言葉を申し上げるのが礼儀です。

どちらのケースか判断に迷う場合は、香典袋の表書きや中袋の記載を確認したり、総務部や人事部、社長秘書の方に確認してみるのが最も確実な方法です。

お礼状(挨拶状)は必要?手渡しでも添えるべき?

香典返しにお礼状(挨拶状)を添えるかどうかは、品物をどのように渡すか、また相手との関係性によっても変わってきますが、感謝の気持ちをより丁寧に伝えたい場合には有効な手段です。

香典返しを郵送や宅配便で送る場合には、品物だけを送りつけるのは非常に失礼にあたりますので、お礼状は必ず同封しなくてはなりません。

お礼状には、香典をいただいたことへのお礼、無事に葬儀や法要を終えたことの報告、そして略儀ながら書中にてお礼を申し上げる旨などを記します。

一方、香典返しを直接手渡しする場合は、口頭でお礼を述べることができるため、お礼状は必ずしも必須ではありません。

しかし、特に目上の方へお渡しする場合や、忌引き中に大変お世話になった方、あるいは遠方からわざわざ弔問に来てくださった方などへは、品物に一筆箋程度の簡単なメッセージカードを添えるだけでも、より深い感謝の気持ちと誠意が伝わるでしょう。

お礼状を書く際には、句読点(「、」や「。」)を用いない、時候の挨拶は省略する、重ね言葉(「くれぐれも」「たびたび」など)や忌み言葉を避けるといった、弔事の手紙特有のルールがありますので注意が必要です。

まとめ

会社名義の香典は福利厚生の一環としてお返し不要なことが多い一方、個人名義や「一同」からの香典には感謝の気持ちを形にしてお返しするのが基本です。

最も大切なのは、誰からのどのような香典なのかを正しく理解し、それぞれの状況に合わせた丁寧な対応を心がけること。この知識があれば、職場での香典返しに関する最初の大きな疑問は解消され、スムーズな対応が可能になるでしょう。

迷った際は、一人で悩まず確認することも忘れないでください。

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